オリジンズ:ファーストビルダーズ 日本語版


タイトル:オリジンズ:ファーストビルダーズ / Origins: First Builders
デザイナー:Adam Kwapiński
メーカー:テンデイズゲームズ / Board&Dice
発売年:2021

プレイ人数:1人〜4人
プレイ時間:60分〜120分
対象年齢:12歳〜


ルール難易度:★★★★☆(要素が多い分、ルールも多め。タイルやカードにテキストも多く、それらの処理を円滑に進めるためにはゲーム慣れしているほうが好ましい)

いいポイント
・ゲームを通じ役目を変えていくダイス駒のコントロールの難しさと面白さ
・至る所に用意された細かいアイデアの積み重ねがゲームの面白さにうまく繋げられているゲームデザインの巧みさを味わえる
・ゲーム展開はタイトで引き締まったものながら、ボーナス点は爆発力があり、うまく高得点に繋げられた時の気持ちよさはかなりのもの

イマイチなポイント
・高得点へ繋げるための見通しはやや悪く、一筋縄ではいかないため、少しマニア向けの感あり
・ダイスの色、プレイヤーの色がそれぞれ用意されているため、プレイアビリティはやや低めで気になる


「ネメシス」が大きな話題となったポーランドの新進気鋭デザイナー、Adam Kwapińskiによる2021年の新作です。

プレイヤーは、古の支配者アルコンとなり、宇宙からやってきた「建設者たち―ビルダーズ」との遭遇を通じ、自らの都市を発展させ、より高い得点を獲得することを目指します。

ゲームの基本システムはワーカープレイスメントです。
ダイスを用いた自らの民であるワーカー駒をビルダーズの宇宙船との遭遇という形で表現されているアクションマスへと配置し、さまざまなアクションを実行していくことになります。
ダイスには色と目の概念があり、それぞれがボーナスの獲得やアクション選択の自由度との関連性があり、プレイヤーはどのダイスをどんなタイミングでどのように用いるのか、適切な判断を求められることになります。
しかも、ダイスはアクションのためだけに用いるわけではありません。
あるダイスは力を増していく中で最終的に助言者となり、あるダイスは都市が拡大する中で地区の権力者となります。
これらはさまざまな恩恵をもたらす一方で、ワーカー駒として使用することができなくなることも意味します。
ゲームを通し、役目が変わるダイスをいかに扱うかが勝負のカギとなるでしょう。

もちろん、さまざまアクションの効果も最大限に活かす必要があります。
さまざまな効果を持つ建物を都市に建設し地区を形成させ、武力を高め、神殿で祈りを捧げ、塔を建設し・・・と発展の選択肢は多岐に渡るのです。

王道的なダイスプレイスメントですが、ダイスがワーカーからその役目が変わるタイミングも多く、常に右肩上がりで発展し続けるのは難しいつくりとなっています。
その変化とタイミングをうまく戦略に盛り込み、コントロール出来るのか―挑戦しがいのある一作と言えるでしょう。

※内容物の黄金トークンがゲーム中に不足となることがあるため、急遽、追加トークンが用意されることになりました。追加トークンが商品に添付されております。
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オリジンズ:ファーストビルダーズ

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7,700円(内税)

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