12王国の評議会 日本語版
タイトル:Council of 12
デザイナー:Rita Modl
メーカー:Corax Games
発売年:2022年
プレイ人数:2人〜4人
プレイ時間:20分〜30分
対象年齢:10歳〜
ルール難易度:★★☆☆☆(「12王国の玉座」と同様に極めて簡単だが、ダイス目の扱いや処理順には注意が必要)
いいポイント
・「バッティング」と「協力」の相性がよく、「手や思考を読む」ことの面白さがストレートに楽しめる
・前回のゲーム展開を引き継いで使えないカードがあるなど、繰り返し遊ぶための工夫がうまく利いている
・各ゲームの最後に用意された「国王決め」の盛り上がりはかなりのもの
イマイチなポイント
・基本的には「カードを選ぶ〜処理」というのがゲームの流れとなるため、ややシステマチックで淡泊な印象を受ける
・イージーに目標を達成できるケースが低くない頻度であり、物足りたさを感じることも
人気バッティングゲーム「12王国の玉座」シリーズの第二弾です。
さまざまな特殊効果を持ったカードを使ってダイス目をコントロールするという基本システムはそのままに、協力ゲームになりました。
プレイヤーは、全員で協力して、共有のダイス目をコントロールし、各ターンごとに示されるお題となるダイス目を出すことを目指します。
コントロールするために用いるのは、さまざまな特殊効果を持ったキャラクターカードです。
各ターン、各プレイヤーは、キャラクターカードを一枚選び、その特殊効果をダイス目に適用し、ダイス目を変えていくことになります。
そして、示されたお題通りの目にすることができたならお題達成です。これを繰り返し、少ないミスで、すべてのお題をクリアすることを目指すのです。
しかし、注意が必要です。
同じキャラクターカードを複数のプレイヤーが選んでいる、いわゆる「バッティング」の状況となっていた場合、それらの効果はたがいに打ち消し合い、効果を発せられないのです。
そのため、ただ、どのような効果を発するのかを元にキャラクターを選ぶだけでなく、どのプレイヤーがどのような思考でいるのかを読む必要もあるのです。
もちろん、キャラクターの効果は、単純なものばかりではありません。
場合によっては、他のプレイヤーが選んだキャラクターの効果との組み合わせが必要となることもあるでしょう。
しかし、ゲーム中に可能なコミュニケーションは、本当に最低限のことだけなのです。
その中で、適切なキャラクターを選ぶのは、容易なことではなく、それがまた面白味でもあるのです。
すべてのお題を解決したあと、次期国王を決める最後のチャレンジが待っています。
最後のチャレンジにも成功し、勝利を収めることができるでしょうか。
一ゲーム一ゲームは、手軽かつ面白く、それだけでも十分に楽しむことができますが、ゲームごとに変わるキャラクターカード、前回のゲーム内容を一部引き継いでのキャンペーンゲーム的な側面もあり、繰り返しのプレイこそがこのゲームの真骨頂と言えるかも知れません。
手と思考を読み、より高い得点を目指し、ぜひ、繰り返し、ゲームにチャレンジしてみてください。
「12王国の玉座」で使うことができる「評議会」に登場する一部キャラクターのカードが特典としてつきます。
紙質、色味などは若干異なります。あらかじめご了承ください。
発売元メーカーから、より「話合い」の定義を明確、厳密にし、ゲーム性にアレンジを加えるためのルールが発表されています。以下のルールをぜひお試しください。
フレージング!
カードについての話し合いで適切な言葉を思いつかないときもあります。
その際、3つの簡単なフレーズだけを使用して、評議会の話し合いを最大限に活用しましょう。
ステップ3の間:
カードを裏向きでプレイした後、ほかのプレイヤーにヒントを与えるために、下記の3つのフレーズのうち1つを言うことができます。
いずれかのフレーズを発言すると、プレイしたカードを戻すことはできなくなります。
何も発言しない限り、プレイしたカードを換えることができます(ステップ4が始まる前まで)。
使用できるフレーズ:
・「これを1人でできる!」
・「助けるよ」
・「何もしたくない」
補足
「これを1人でできる!」
このフレーズはこのプレイヤーのみで目標を達成できる(目標やダイスを操作することで)際に使用します。大抵の場合、ほかのプレイヤーは何もしないほうがよいでしょう。
「助けるよ」
このフレーズは目標やダイスを操作できることを意味します。
「何もしたくない」
このフレーズはほかのプレイヤーのカードを打ち消してしまうか、プレイしたカードでは状況が変わらないことを意味します。
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12王国の評議会 日本語版
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