ラ・グランハDX 日本語版
タイトル:La Granja: Deluxe Master Set
デザイナー:Michael Keller (II), Andreas "ode." Odendahl
メーカー:テンデイズゲームズ / Board&Dice
発売年:2023
プレイ人数:1人〜4人
プレイ時間:90分〜120分
対象年齢:14歳以上
ルール難易度:★★★★☆(今となってはドイツ語原版が発売した頃のイメージほどの煩雑さを感じないものの、細かい処理項目は多く、ルール理解の負担はやや高め)
いいポイント
・カードの扱い方や、ダイスピックによるアクション選択、陣取り要素のある市場での駆け引きなどは、今も色あせない面白さ
・12種類にも及ぶ拡張モジュールはボリュームたっぷり
・圧倒される豪華コンポーネント
イマイチなポイント
・要素多めで、かつ、手元パズル感が強いのは好みがわかれる
・アートワークは美しいものの、システマチックなゲームなため、全体的な雰囲気としてはややドライに感じる
2014年にドイツ語版が発表され、そのユニークなカードの扱い方と遊びごたえたっぷりな内容で話題となった名作が豪華版となって蘇りました。
プレイヤーは、スペインの農業従事者となり、自分の農場を充実させながら、商品の出荷を繰り返し、より高い点を獲得することを目指します。
もっとも特徴的なシステムが、さまざまな効果を持つカードの使用方法です。
カードには4辺にそれぞれ異なる要素が割り当てられ、同じカードであっても、どのように使うかの選択が求められます。
カードごとに用意されたユニーク効果、出荷のためのセットコレクション的な商品の組み合わせ、農地の拡充、施設の充実によるパラメーターアップ―これらのうち、どの効果がもっとも適切でしょうか?
アクション選択も、また「ラ・グランハ」の魅力でしょう。
各ラウンド、振られたダイスの目によって割り当てられたアクションから選択することになるため、常に自分の望むアクションが自由に選択できるとは限らないのです。
この「揺らぎ」によって、場面場面での臨機応変さが強く求められるのです。
早い者勝ちとなる出荷、出荷のみならず陣取り的な駆け引きがある「市場」など、その他の要素も極めて重要です。
これらをバランス良く制したものが勝利するのです。
今回、DX版となり、12種類にも及ぶ拡張ルールが含められ、モジュールタイプのこれらのルールをどのように取り入れるかによって、またひと味もふた味も違った「ラ・グランハ」が楽しめるのです。
内容物も豪華に美しくアップグレード。
ファンならずとも手元に置いておきたい「逸品」となりました。
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ラ・グランハDX 日本語版
4560450501398
16,500円(内税)
定価 16,500円(内税)