タロス 和訳付輸入版
タイトル:Tharos
デザイナー:Bernd Scholz
メーカー:Spielworxx
発売年:2021
プレイ人数:2人〜4人
プレイ時間:75〜120分
対象年齢:12歳〜
ルール難易度:★★★☆☆(ベースとなるルールは難しくないものの、用意されているアクションが多岐に渡るため、覚えることも多め)
いいポイント
・さまざまな得点をどう積み上げるかというゲーム性とダイスバッグビルドの相性がいい
・カードを並べて構成するゲームエリアはゲームごとにことなるランダム性が、ほどよくゲームに深みを与えてくれる
イマイチなポイント
・SF的な固有名詞が多く、比較的平易なルールでありながらす少しとっつきにくいルールブック
・カードとダイス、駒というコンポーネントの割に高価
プレイヤーは、ギルドを率いて、惑星タロスの開発競争で他のプレイヤーとしのぎを削っていきます。
ゲームのメインとなるシステムは、ダイスバッグビルドです。
プレイヤーは、さまざまな色のダイスを獲得していくことになります。
そして、手番ごとにそのダイスをバッグから引き、その色と出た目を元にさまざまなアクションを実行していきます。
アクションを組み合わせ、実行することで、主に戦闘、探険、交易、民生の4つのカテゴリーの得点を得ていくことになります。
それぞれ、ゲームにおける得点ウエイトは異なり、また、ダイスの色、数字によって効率も変わってくるため、どの得点を獲得するべきか、常に的確な選択をしなければならないでしょう。
もちろん、アクションの実行は得点だけに関係するわけではありません。
自分自身の選択肢を増やすことや、ダイスの増加などに繋がるため、戦略的な観点からもどのようにアクションを実行するかは重要となります。
また、タロスの開発は常に外敵の脅威にさらされています。
ラウンドごとにランダムで決定される攻撃の対象地域を守り、戦闘へ貢献することが得点にも繋がります。
また、その地域はアクションの効果にも影響を及ぼすことになり、これらが絶妙なゆらぎをゲームに与えてくれるのも面白いところです。
ダイスを獲得し、アクションを組み合わせ、さまざまなカテゴリーの得点を狙うという構造をストレートに表現したタイトルだけに、インパクトは薄いものの、それだけにゲームの原初的な面白さをしっかりと味わえるタイトルと言えるでしょう。
※ボードに開けられた穴と駒の大きさが合いませんが、仕様としてご理解ください。
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