メソス 日本語版
タイトル:メソス / Mesos
デザイナー:Yaniv Kahana, Simone Luciani
メーカー:テンデイズゲームズ / Cranio Creations
発売年:2024
プレイ人数:2人〜5人
プレイ時間:30分
対象年齢:10歳〜
ルール難易度:★★★☆☆(ゲームシステム上、アイコンや処理の把握は必要ではあるが、ルール自体はわかりやすい)
いいポイント
・ヒネリの利いたドラフトとシンプルめのタブロービルドのバランスが絶妙
・10ラウンドと短めのプレイ時間ながら、展開に起伏もあり、満足度が高い
イマイチなポイント
・地味
プレイヤーは、古代における部族の長としてさまざまなカードを獲得し、部族民に仕事を与え、建物を建て、自分の部族の暮しを充実させ、勝利を目指します。
ゲームのメインシステムは、ドラフトによってさまざまカードを獲得し、自分の場に置くことでそれらの効果を得ていく「タブロービルド」です。
しかし、「メソス」では、このタブロービルドの部分は、非常にシンプルに作られています。
基本的にはより多くの得点を得るために、アイコンを集めたり、条件を満たすためのものとなっており、特殊な効果もオーソドックスです。
「メソス」において、そのシステムのキモとなるのは、カードの選択と獲得を行う「ドラフト」の部分です。
カードの獲得方法が描かれたタイルへ駒を置くことで、カード選びの手番順と枚数が変わることになります。
手番順が早ければ、対象となるカードの枚数自体は多く、選択肢は広いのですが、カードの獲得枚数は少なくなります。
より早くカードを選ぶか、より多くカードを獲得するか。
単純ではありますが、その悩ましさは格別です。
加えて、先にカードを選んだプレイヤーから次のラウンドの「タイルへ駒を置く」手番が早くなり、また、重要なリソースの食料も獲得できるということも踏まえる必要があるでしょう。
カードの内容とタブロービルドの部分のシステムがシンプルな分、カード一枚ごとの影響が大きいと言え、獲得枚数は勝利へと直結することになります。
タブロービルドがシンプルであるがゆえに、ドラフトにおける悩ましさを引き出すことに繋がっており、その絶妙なバランスに唸らされるタイトルと言えるでしょう。
※最終的な製造プロセスにおいて仕様変更があったため、ルールブックには「5食料トークン」が「15個」との記載がありますが、実際は「14個」です。
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メソス 日本語版
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